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梁 育誠さん

なぜ日本に介護留学しようと思いましたか?
私は、元々日本文化が好きで、日本のアニメやドラマをよく見ていました。そしていつかは、このような言葉を話せるようになりたいと思って勉強を始めていました。
ある時、高齢者の介護を知る機会があって、これから世界的にも高齢者が増えていく中、このような仕事をしたいと思うようになりました。
台湾で介護の仕事をすることも考えましたが、高齢化が進んでいる日本で介護の制度や現場の技術から学ぶことが多いと思い、日本へ留学することを決めました。

コロナ禍で留学しましたが、何が一番大変でしたか?
私の場合、オンラインで入学式に参加し、学校の授業も台湾から受けることが出来ました。しかし、オンラインの授業だと臨場感がなかったり、先生への質問も気軽にできなかったり、インターネット接続の不具合があったり、生の授業にはない大変さがありました。
介護の授業は画面と教科書を見るだけではなく、技術指導や 演習講義、介護計画の書き方などもありますから、やはり直接の授業が受けられることが良いと思います。

専門学校での学習とアルバイトはどうですか?
学校での勉強は、来日してから授業時間が増えましたので充実しています。
来日後は高齢者施設の隣に住居を用意してもらい、その施設でアルバイトもさせてもらっています。勉強とアルバイトの両立が出来て自立している気持ちや生きている実感があります。
施設の中ではスタッフの方はもちろん、お年寄りからも頼られたり励まされたりして、自分が少しでも役に立てることがとても嬉しく思います。大阪弁は時々分からないこともありますが、コミュニケーションを通して少しずつ分かるようになりました。

日本で、どのようなキャリアを考えていますか?
まずは介護現場 でしっかりとケアの基本を勉強したいと思います。そして充分に介護の経験を積んだ後は、地域で多職種と連携して全人的なケアやコーディネートの仕事にも興味があります。
今はまだお年寄りの介護を行うことで精一杯ですが、上司や先輩は介護のほかにも様々な部署との連携や幅広い視点で業務を行っています。
早く一人前のスタッフになって、介護支援専門員などの資格にも挑戦したいと思います。

アジア介護福祉協会を利用してどうでしたか?
学校への連絡やビザの申請など、元々は全部自分でしようと思っていたのですが、これらのことを手伝ってくれて簡単に解決できたことが良かったと思います。実際に日本に来て、お年寄りの笑顔や感謝に触れて、本当にやりがいのある仕事だと思っています。
コロナで一年 間は大変でしたが、日本の学校や仕事での学びをいろんな人と共有して、人間としても成長できればと思っています。
留学を考えている人にメッセージはありますか?
自分のやりたいことや楽しいことを見つけてほしいと思います。私は介護が好きで、介護の勉強が好きで、そして日本が好きです。ですから今回の留学はとても楽しい毎日です。楽しさがあれば、これから何か困難なことがあっても乗り越えられますし、それが自分の心も成長させることが出来ると思っています。
自分の好きなことをやれば、きっと勉強も仕事も前向きにできるのではと思います。